新宿からロマンスカーで約85分。都心からこれほど近い場所に、客室に露天風呂を備えた宿がまとまって集まる温泉地は、全国でも箱根くらいかもしれません。実際に一休.comで「箱根×露天風呂付き客室」を絞り込んでみると、70軒を超える宿が表示されます。
ただ、選択肢が多いぶん迷いやすいのも事実です。同じ「露天風呂付き」でも、2名で1泊2万円台の宿もあれば、10万円を超える宿もあります。エリアによってお湯の色や香り、駅からの距離もまったく違うのが箱根の難しいところです。
- 箱根湯本・宮ノ下・強羅・仙石原・芦ノ湖のエリアごとの客室露天の特徴
- 1人1万円台から5万円以上までの価格帯別の料金相場
- カップル・記念日・家族・一人旅で変わる部屋の選び方
- 「露天風呂付き」の表記で失敗しないためのチェックポイント
- 紅葉や冬の時期に泊まるときの予約のコツと持ち物、よくある質問
箱根の露天風呂付き客室はエリアで選ぶ
箱根には「箱根十七湯」と呼ばれる温泉場があり、エリアごとに泉質も雰囲気も違います。客室露天で毎回入るお湯がどんなお湯なのかは、宿そのものと同じくらい滞在の満足度を左右するポイントです。まずはエリアの特徴をつかんでおくと、候補が一気に絞れます。
| エリア | 主な泉質の傾向 | アクセスの目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 箱根湯本・塔之沢 | 無色透明のアルカリ性単純温泉が中心 | 箱根湯本駅から徒歩またはバス約5分 | 移動時間を短くしたい人・初めての箱根 |
| 宮ノ下・小涌谷 | ナトリウム塩化物泉など | 箱根登山電車 宮ノ下駅・小涌谷駅 | クラシックホテルや渓谷の眺めが好きな人 |
| 強羅 | 白濁した酸性泉・硫黄の香りがあるお湯が多い | 箱根登山電車 強羅駅から徒歩圏 | 「温泉らしいお湯」を楽しみたい人 |
| 仙石原 | 大涌谷から引く白濁湯が多い | 箱根湯本駅からバスで約30〜40分 | 静かな高原リゾート・美術館めぐり派 |
| 芦ノ湖周辺 | 宿により異なる | 箱根湯本駅からバスで約40分 | 湖と富士山の眺めを重視する人 |

箱根湯本・塔之沢は「着いてすぐ温泉」が強み
箱根湯本駅から近く、チェックイン前後の移動が少ないのが最大の利点です。早川や須雲川沿いの宿が多く、客室露天から川の音を聞きながら入れる部屋もあります。お湯は肌あたりのやわらかい無色透明のタイプが中心で、刺激が少ないため子どもや高齢の家族とも入りやすいお湯です。
強羅・仙石原は白濁湯と静けさ
強羅や仙石原には、大涌谷の噴気を利用した白く濁ったお湯を客室露天に引く宿が多くあります。部屋の湯船で乳白色のお湯に浸かれるのは、箱根の中でもこの2エリアならではの体験です。強羅は駅周辺に宿が集まり、仙石原は宿どうしの間隔が広く、夜はとても静かです。
白濁湯は湯の花が浮くこともあり、色の濃いタオルや肌着を入れると色が抜けたり臭いが残ったりすることがあります。気になる場合は白いタオルを使うのがおすすめです。
箱根の露天風呂付き客室の料金相場を価格帯別に比較
2026年11月時点で一休.comや宿泊比較サイトに掲載されている料金をもとに、2名1室利用時の目安を整理しました。土曜日や連休、紅葉シーズン、年末年始は表の金額より2〜4割ほど高くなることがあります。

| 価格帯(1人あたり) | 宿の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1万円前後〜1万円台 | 強羅・大平台の小規模旅館、リブマックスリゾート箱根仙石原 | 素泊まりや食事控えめのプランが中心。半露天・テラス風呂の部屋も多い |
| 1万円台後半〜2万円台 | 塔ノ沢 一の湯本館、はたご 金湯苑、ひだまり一の湯 | 湯本・塔之沢エリアに多い。駅からの近さとのバランスが良い |
| 2万円台〜3万円台 | センチュリオン箱根別邸(仙石原・2名で約3万7千円〜) | 全室露天風呂付きの宿が選べる価格帯 |
| 3万円台後半〜5万円台 | 箱根・強羅 佳ら久(2名で約7万6千円〜)、強羅花扇 円かの杜(2名で約9万4千円〜) | 客室の広さ、湯船の大きさ、料理の質が一段上がる |
| 5万円以上 | 玄 箱根強羅(2名で約10万5千円〜)、KANAYA RESORT HAKONE(2名で約11万円〜)、強羅花壇 | スイートや離れ。記念日・特別な旅向け |
同じ宿でも、平日の素泊まりと休前日の2食付きでは料金が倍近く変わることも珍しくありません。上の表は「どのくらいの予算でどのクラスの部屋が狙えるか」の目安として使い、最終的な金額は日程を入れて確認してください。
安い宿で起こりやすい「思っていた露天と違う」
1万円台の客室露天は魅力的ですが、宿泊比較サイトでも指摘されているように「露天風呂付き」と書かれていても、実際は窓を開けるタイプの半露天や、ベランダに置いた陶器風呂のことがあります。景色が隣の建物だったり、温泉ではなく沸かし湯だったりする場合もあるので注意が必要です。
- 客室写真で湯船の位置(屋外か、窓付きの室内か)を確認する
- 「温泉」「源泉かけ流し」「循環」「加温」の表記を確認する
- 口コミで「目隠し」「眺望」「お湯の温度」に触れているものを読む
強羅・仙石原・湯本のおすすめの宿
予約サイトの評価と口コミ件数が多い宿を中心に、エリア別に紹介します。料金は2名1室・1泊2食の目安です。
強羅 玄 箱根強羅
全18室すべてに源泉かけ流しの客室風呂を備え、山の景色を眺められる造りの宿です。一休.comでは300件を超える口コミで4.69の評価を得ています。2名で約10万5千円からと高価格帯ですが、強羅駅から近く、記念日の宿として名前が挙がることが多い一軒です。
【温泉の素 メルヴェール箱根強羅の湯】【ゆうパケット可/3個まで】温泉入浴剤 温泉の素 イオウの香り神奈川県 箱根 温泉の素 御歳暮 ギフト 温泉 お返 内祝 プレゼント
1,000円 (税込)
強羅 箱根・強羅 佳ら久
全70室と規模が大きく、全室に客室露天があります。部屋数が多いぶん、週末でも空室が見つかりやすいのが利点です。2名で約7万6千円から。館内に複数の飲食店があり、夕食の選択肢が多い点も評価されています。
仙石原 センチュリオン箱根別邸
全室露天風呂付きで、2名で約3万7千円からと仙石原の中では手が届きやすい宿です。仙石原のすすきの名所や美術館に近く、昼は観光、夜は部屋で白濁湯という過ごし方ができます。
仙石原 KANAYA RESORT HAKONE
全14室の小規模なリゾートで、フランス料理と客室の温泉風呂が特徴です。一休.comの口コミ評価は4.84と高く、2名で約11万円から。静けさを最優先にしたい二人旅向けの宿です。
箱根湯本・塔之沢 一の湯グループ
塔ノ沢 一の湯本館やひだまり一の湯など、箱根湯本駅周辺に複数の宿を持つグループです。1人1万円台後半から客室露天を選べるプランがあり、初めての箱根や「まずは客室露天を体験してみたい」という人に向いています。
カップル・記念日・家族・一人旅で変わる部屋選び
誰と泊まるかで、部屋に求める条件は大きく変わるものです。料金だけで決めず、次のポイントを確認しておくと失敗が減ります。
カップル・夫婦の二人旅
二人で並んで入れる湯船の大きさと、外からの目隠しが重要です。強羅や仙石原の静かな宿は、夜に客室露天で星を眺められる日もあります。チェックアウト時間が11時以降の宿を選ぶと、朝風呂の時間をゆっくり取れるでしょう。
誕生日・結婚記念日
ケーキや花束の手配ができる宿、個室での食事ができる宿が向いています。一休.comなどでは「記念日プラン」として特典付きのプランを用意している宿もあり、個別に頼むより割安になることも少なくありません。予約時の備考欄に記念日であることを書いておくと、ちょっとした心遣いをしてくれる宿もあります。
子連れ・三世代の家族旅行
大人限定の宿や、中学生以上のみ受け入れの宿があるため、年齢制限の確認は必須です。子連れなら、湯船の深さが浅めの部屋、和洋室で布団とベッドを選べる部屋が便利です。箱根湯本エリアは移動が短く、小さな子どもと一緒でも負担が少なくて済みます。
一人旅
一休.comには「箱根の露天風呂付客室・一人旅向け」の絞り込みがあり、平日なら一人でも客室露天を予約できる宿が見つかります。料金は二人利用の1人あたりより2〜5割ほど高くなるのが一般的です。
紅葉・冬に泊まるときの注意点と予約のコツ
箱根の紅葉は標高の高い仙石原や芦ノ湖周辺で10月下旬から色づき始め、強羅・宮ノ下では11月中旬、箱根湯本では11月下旬から12月上旬が見頃の目安とされています。この時期は土日の客室露天が早くから埋まり、料金も上がるのが通例です。
予約のタイミング
- 紅葉シーズンの土曜泊:2〜3か月前には候補を絞って押さえる
- 年末年始:夏の終わり頃から予約が入り始める
- 1月中旬〜2月の平日:料金が下がりやすく、客室露天が最もお得に狙える時期
冬の客室露天は寒暖差に注意
12月以降、強羅や仙石原は夜の気温が氷点下近くまで下がる日があります。暖房の効いた部屋から急に屋外の湯船へ入ると、体に負担がかかることがあります。かけ湯をしてから入る、長湯をしない、入浴前後に水分をとる、といった基本を意識してください。飲酒後すぐの入浴も避けたほうが安心です。

移動手段の選び方
週末の国道1号線は紅葉シーズンに大きく渋滞することがあります。強羅までなら箱根登山電車、仙石原ならバス、と公共交通を組み合わせると時間が読みやすくなるでしょう。「箱根フリーパス」を使うと、登山電車やロープウェイ、バスの乗り放題が使えます。
客室露天の宿泊に持って行くと便利なアイテム
客室露天は何度でも入れるぶん、肌の乾燥や湯冷めが気になりやすくなります。宿のアメニティだけでは足りないものを中心にまとめました。
保湿クリーム・ボディミルク
白濁した酸性泉は、入浴回数が増えると肌がつっぱる感じが出ることがあります。ボディミルクや保湿クリームを入浴後すぐに塗っておくと、乾燥を抑えやすくなるはずです。
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厚手のルームソックス
和室の畳や縁側は、冬の朝はかなり冷えます。厚手のルームソックスがあると、湯上がりの足元の冷えを防げます。
防水スマホケース
客室露天から見える景色を撮影したいときは、防水スマホケースがあると安心です。湯気や水しぶきでスマートフォンが故障するのを防げるので便利です。
吸水タオルキャップ
何度も入浴すると髪を乾かす回数も増えます。吸水タオルキャップがあれば、ドライヤーの時間を短くでき、湯冷めもしにくくなります。
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箱根の露天風呂付き客室でよくある質問
Q. 箱根の露天風呂付き客室の相場はいくらくらいですか?
A. 2名1室・1泊2食で1人あたり2万円台から3万円台が中心です。素泊まりや食事控えめのプランなら1万円前後から、スイートや離れは1人5万円以上が目安です。
Q. 白く濁ったお湯の客室露天に入れるのはどのエリアですか?
A. 強羅と仙石原に多くあります。大涌谷から引いた白濁湯を客室の湯船に入れている宿があるため、予約前に泉質の表記を確認してください。
Q. 電車だけで行きやすいのはどこですか?
A. 箱根湯本・塔之沢は箱根湯本駅から徒歩やバスですぐ、強羅は箱根登山電車の強羅駅から徒歩圏の宿が多くあります。仙石原と芦ノ湖はバスでの移動が必要です。
Q. 日帰りで露天風呂付き客室を使えますか?
A. 一部の宿では、客室で休憩できる「デイユース」プランを用意しています。料金や利用時間は宿ごとに異なりますが、宿泊が難しい場合の選択肢として便利です。
Q. 子どもと一緒に泊まれますか?
A. 多くの宿で利用できますが、大人限定の宿もあります。年齢制限と子ども料金、添い寝の可否は予約時に確認してください。
Q. 料金を抑えるコツはありますか?
A. 平日泊を選ぶ、1月中旬から2月の閑散期を狙う、早期予約割引を使う、夕食のコースを一段階シンプルにする、といった方法があります。同じ部屋でも1人あたり1万円以上差が出ることも珍しくありません。
自分たちだけの湯船で箱根の時間を味わおう
箱根の露天風呂付き客室は、駅近で気軽に泊まれる湯本・塔之沢から、白濁湯の強羅・仙石原、湖の景色が楽しめる芦ノ湖まで幅広い選択肢があります。まずは「お湯の色」「駅からの近さ」「予算」の3つで候補を絞ると、宿選びがぐっと楽になるでしょう。
紅葉シーズンや年末年始は人気の部屋から埋まっていきます。日程が決まったら、気になる宿の客室写真と料金を比べて、早めに一部屋を押さえておきましょう。




































