連日35度超えの猛暑が続くと「涼しい場所に逃げたい」と感じる方は多いのではないでしょうか。標高1,000mを超える高原には、平地より5〜10度低い涼しさと良質な温泉が同居する宿が点在しています。実際に夏の草津温泉を訪れると、エアコンなしで窓を開けて眠れるほどの涼しさに驚かされるでしょう。
- 標高1,000m超の涼しい温泉地と宿の選び方
- 草津・軽井沢・乗鞍高原・奥日光・蓼科の5エリア別おすすめ
- 1泊2食付きの料金相場と予約のコツ
- 避暑地温泉ならではの持ち物チェックリスト
標高と気温の関係から見る避暑地温泉の涼しさ
気象学の一般則として、標高が100m上がるごとに気温は約0.6度下がります。草津温泉(標高約1,200m)の8月平均最高気温は25.3度。東京の34度前後と比べると約9度もの差があるため、湿度の低さも相まって体感的には実測値以上の涼しさを感じられるでしょう。
現地を歩くと、朝7時頃の湯畑周辺は長袖がちょうど良い15度前後。日中でも木陰に入れば汗をかかずに過ごせる快適さです。高原エリアには硫黄泉・酸性泉・炭酸水素塩泉など多彩な泉質の源泉が豊富に湧いており、露天風呂の外気温が22〜25度と心地よいため、真夏でもゆっくり長湯を楽しめるのが魅力でしょう。
料金面でも避暑地温泉宿は意外とリーズナブルです。1泊2食付き15,000〜25,000円前後が中心価格帯で、60日前までの予約なら10〜15%の早期割引を受けられるケースも増えています。
草津温泉エリア(群馬県・標高約1,200m)の注目宿
日本三名泉に数えられる草津温泉は、毎分32,300リットル以上の自然湧出量を誇る温泉地です。泉質はpH2.0前後の強酸性で殺菌力が高く、皮膚疾患への効能でも知られています。夕方になると湯畑から立ち上る湯煙が幻想的な光景を生み出し、浴衣姿で散策する宿泊客の姿が風情を添えるでしょう。
ホテル櫻井(1泊2食付き 約16,000円〜)
湯畑から徒歩5分の好立地にあり、100%源泉かけ流しの大浴場は約150坪もの広さがあります。上州牛や地元高原野菜を使った会席料理が好評で、露天風呂付き客室なら約28,000円〜。家族連れでもゆったり過ごせる広めの和室が揃っています。
草津ナウリゾートホテル(1泊2食付き 約14,000円〜)
森林に囲まれた露天風呂が特徴のリゾートホテル。敷地内にテニスコートやプールも備わっており、温泉以外の楽しみ方も充実しています。標高1,200mの冷涼な空気の中でのプール利用は、平地とは別次元の爽快感を味わえるでしょう。
万座温泉エリア(群馬県・標高約1,800m)の絶景温泉
草津からさらに奥へ進んだ万座温泉は標高約1,800mと国内屈指の高所温泉地。乳白色の硫黄泉が特徴で、硫黄含有量は国内トップクラスの数値を記録しています。
万座プリンスホテル(1泊2食付き約18,000円〜)の露天風呂「こまくさの湯」からは、晴天時に眼下へ雲海が広がる絶景を堪能できるでしょう。8月の平均気温は約17度で、長袖が手放せません。
乗鞍高原・奥飛騨エリア(標高1,200〜1,500m)の穴場温泉宿
中部山岳国立公園内の乗鞍高原は、温泉通の間で「穴場」として評価の高いエリアです。白濁した単純硫黄泉は肌にやさしく、敏感肌やアトピーが気になる方にも入りやすいでしょう。現地に到着すると、澄んだ高原の空気と硫黄の香りが混ざり合い、非日常の気分に浸れます。
山水館信濃(1泊2食付き 約12,000円〜)
乗鞍岳中腹に位置し、源泉かけ流しの露天風呂を備えた宿。朝晩は気温が15度を下回る日もあり、窓を開けて寝ると肌寒いほどです。地元の信州サーモンや山菜を使った夕食はコストパフォーマンスの高さが際立っています。
奥飛騨温泉郷の宿(標高約1,000〜1,200m)
平湯・福地・新穂高・栃尾・新平湯の5温泉地が集まるこのエリア。新穂高温泉の槍見館(1泊2食付き約20,000円〜)は、北アルプス槍ヶ岳を望む露天風呂で知られています。ナトリウム炭酸水素塩泉から単純温泉まで宿ごとに泉質が異なり、湯めぐりの楽しさも格別でしょう。
奥日光・蓼科で過ごす静かな避暑温泉ステイ

栃木県の奥日光(標高約1,300m)は中禅寺湖畔に温泉宿が点在する静かなリゾート地。8月の平均最高気温が22〜24度と涼しく、紅葉シーズンより夏のほうが予約を取りやすい穴場の時期です。
奥日光ホテル四季彩(1泊2食付き約22,000円〜)は、硫黄泉のかけ流し露天風呂と日光杉を使った和モダン客室が魅力。実際に中禅寺湖畔を早朝に散歩してみると、霧がかった湖面の幻想的な風景に出会えるでしょう。
蓼科高原(長野県・標高約1,200m)は中央自動車道・諏訪ICから近く、東京から車で約2時間30分でアクセスできます。蓼科グランドホテル滝の湯(1泊2食付き約15,000円〜)は敷地内に3本の源泉を持ち、弱酸性の美肌湯として高い評価を受けています。
避暑温泉宿を選ぶ3つのポイント
1つ目は標高1,000m以上を目安にすること。次に源泉かけ流しの有無を確認しましょう。循環式との泉質鮮度の差は歴然です。3つ目は早期予約割引の活用で、多くの宿で45〜60日前の予約に5〜15%の割引が適用されます。
高原温泉旅行を快適にする持ち物・装備ガイド

標高が高いエリアは日中と朝晩の寒暖差が大きく、紫外線量も平地の1.2〜1.5倍になるため、装備選びが重要でしょう。
薄手ウインドブレーカー
薄手ウインドブレーカーは避暑地旅行の必需品。草津温泉では8月でも早朝15度前後まで冷え込むことがあります。折りたためるパッカブルタイプなら日中はバッグに収納でき、撥水機能付きを選ぶと急な夕立にも安心です。価格帯は3,000〜8,000円程度でしょう。
UVカットサングラス
高原は紫外線が強く、UVカット率99%以上のサングラスがあると目の保護に役立ちます。偏光レンズタイプは水面のギラつきも抑えてくれるため、湖畔の温泉地では特に重宝するでしょう。3,000〜12,000円の価格帯で入手可能です。
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大容量モバイルバッテリー
避暑地の宿はWi-Fi環境が不安定な場所もあり、電波検索でバッテリー消耗が加速しがち。10,000mAh以上のモバイルバッテリーを持参すれば、2泊の滞在中も充電切れの心配がありません。2,000〜5,000円程度で購入できます。
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よくある質問

避暑地の温泉宿は何月が一番快適ですか?
8月下旬〜9月中旬が最も快適な時期でしょう。気温が20度前後まで下がり、秋の気配を感じながら温泉を楽しめます。7月下旬〜8月上旬も平地より5〜10度低い環境で十分涼しいですが、お盆前後は混雑するため平日の訪問をおすすめします。
予約のベストタイミングはいつですか?
お盆シーズン(8月10〜16日前後)は60日前にほぼ満室になるでしょう。早期割引を活用するなら5月中旬まで、遅くとも6月末までに予約完了が理想です。平日泊なら7月でも空室が見つかる場合があります。
子ども連れにおすすめの宿はどこですか?
草津ナウリゾートホテルはキッズスペースとプールがあり、3歳以上のお子さんにぴったりです。蓼科グランドホテル滝の湯も家族向け設備が充実しています。草津温泉の湯畑周辺は散策路がフラットで、ベビーカーでも移動しやすいでしょう。
避暑地の温泉にはどんな泉質が多いですか?
火山性の高原温泉地では酸性泉や硫黄泉が多い傾向にあります。草津温泉(pH2.0)が代表的で、万座温泉も硫黄含有量が豊富な乳白色の湯で知られた存在。一方、乗鞍や蓼科の単純硫黄泉・弱酸性泉は肌あたりがやさしく、敏感肌の方にも向いているでしょう。
1泊2食付きの料金相場を教えてください
中心価格帯は12,000〜25,000円です。露天風呂付き客室や特別室は30,000〜50,000円になりますが、スタンダードな和室なら15,000円前後で質の高い宿に泊まれるでしょう。
車がなくてもアクセスできますか?
草津温泉はJR長野原草津口駅からバス約25分、軽井沢は北陸新幹線で東京から約1時間10分、奥日光は東武日光駅からバス約50分でアクセス可能です。万座温泉と乗鞍高原はバスの本数が限られるため、事前に時刻表の確認をおすすめします。
涼しい温泉宿で猛暑を忘れる夏休みを
都会の熱帯夜から離れ、標高1,000m超の高原で浴衣のまま涼風を楽しむ時間は格別でしょう。草津の強酸性泉で肌をすっきりさせるのも良し、乗鞍の白濁硫黄泉でゆったり過ごすのも良し。泉質と立地で好みの宿を選び、早期予約で費用も賢く抑えてみてください。
