紅葉の名所は数あれど、「12月に入ってもまだ真っ赤」という場所は首都圏から近い範囲ではそう多くありません。伊豆半島の中央に位置する修善寺温泉はそのひとつで、見頃は例年11月中旬〜12月上旬。関東の山あいが冬枯れに入る頃に、ちょうどピークを迎えます。
ただし修善寺の紅葉スポットは、温泉街の中心と郊外の公園に分かれていて、バスの本数も多くはありません。「もみじ林へ行ったら温泉街に戻る足がなかった」「ライトアップの時間に宿の夕食が重なった」といった失敗が起こりやすい旅先でもあります。
この記事でわかること:
- 修善寺自然公園もみじ林・修禅寺・竹林の小径の見頃と回り方
- 修善寺虹の郷の紅葉ライトアップの期間・料金・花火の日程(2025年実績)
- 外湯「筥湯」と独鈷の湯の楽しみ方、日帰りでの過ごし方
- 東京・名古屋方面からのアクセスと、旅のスタイル別予算
- 晩秋の伊豆で役立つ持ち物と、混雑・雨への備え
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修善寺温泉の紅葉見頃とスポット別の特徴
修善寺の紅葉は11月中旬に色付き始め、11月下旬〜12月上旬に最も鮮やかになります。標高の違いから、郊外のもみじ林が先に、温泉街の中心部が少し遅れて見頃を迎えるのが例年の傾向です。
| スポット | 温泉街からの距離 | 例年の見頃 | 料金・時間 |
|---|---|---|---|
| 修善寺自然公園 もみじ林 | バス・車で約10分 | 11月中旬〜12月上旬 | 無料・見学自由 |
| 修善寺虹の郷(匠の村 もみじ林) | バス・車で約10分 | 11月中旬〜12月中旬 | 有料・ライトアップあり |
| 修禅寺 境内 | 温泉街中心 | 11月下旬〜12月上旬 | 境内参拝自由 |
| 竹林の小径・桂川沿い | 温泉街中心 | 11月下旬〜12月上旬 | 散策自由 |
修善寺自然公園もみじ林は約1,000本の赤い天井
もみじ林には約1,000本のモミジが植えられ、谷あいを埋め尽くすように赤く染まります。入場無料で24時間開放されているため、朝の光が差し込む8〜9時台に訪れると、人の少ない林を独り占めに近い感覚で歩けるでしょう。紅葉期の週末は11時前後から観光バスが到着し、遊歩道が混み合い始めます。
修禅寺と竹林の小径は温泉街から歩いて回れる
修禅寺は平安時代初期の開創と伝わる古刹で、境内のモミジとイチョウが本堂の瓦屋根に映えます。そこから桂川沿いに続く竹林の小径は、朱塗りの桂橋から滝下橋まで約400mの石畳の散歩道です。緑の竹と赤いモミジが同じ画角に収まるのは、修善寺ならではの景色と言われています。
修善寺虹の郷の紅葉ライトアップと花火
夜の紅葉を楽しむなら、テーマパーク「修善寺虹の郷」のもみじライトアップが定番です。日中とは完全入れ替え制で、匠の村エリアのもみじ林が幻想的に照らされます。
| 項目 | 2025年の実績 |
|---|---|
| 期間 | 11月15日〜12月14日 |
| 時間 | 17:00〜21:00(昼営業からの入れ替え制) |
| 料金 | 大人2,400円・小人(4歳〜小学生)1,300円 |
| 花火の日 | 11月23日・29日・12月6日の3日間、19:30〜(大人3,000円・小人1,900円) |
2026年の日程・料金は例年10月下旬〜11月上旬に公式サイトで発表されます。上の表は2025年の実績なので、予約や旅程の確定前に最新情報を確かめてください。
写真を撮るなら開場直後か20時以降
17時の開場直後はまだ空に青みが残り、ライトに照らされた赤との対比がきれいに写ります。18〜19時台は来場者が最も多くなる時間帯です。花火の日は19時半前後に人が集中するため、花火を見ない場合は20時以降に入ると落ち着いて散策できるでしょう。
外湯めぐりと日帰りで楽しむ修善寺温泉
修善寺温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、肌あたりのやさしい湯です。温泉法に基づく一般的適応症としては神経痛・筋肉痛・冷え性・疲労回復などが掲示されており、紅葉散策で歩き疲れた足を休めるのにも向いています。旅館の大浴場だけでなく、温泉街には外湯と見どころの湯が点在しています。
筥湯(はこゆ)は温泉街で唯一の外湯
筥湯は鎌倉時代の史実にちなんで建てられた、檜造りの共同浴場です。営業は10時〜21時(受付20時30分まで)、料金は大人700円・小学生400円。日帰りの人でも気軽に入れるため、紅葉散策で冷えた体を温める立ち寄り先にちょうどよい場所です。実際に湯上がりに隣の仰空楼(ぎょうくうろう)という望楼に上がると、温泉街の屋根越しに色づいた山を見渡せます。
独鈷の湯は見学のみ
桂川の河原にある独鈷の湯(とっこのゆ)は、弘法大師が独鈷杵(とっこしょ)で岩を打って湯を湧かせたと伝わる、修善寺温泉発祥の地です。現在は入浴できず見学のみですが、川面に映る紅葉と湯小屋の組み合わせは温泉街を象徴する風景のひとつです。
アクセスの目安
- 東京から: 特急踊り子号の直通便で修善寺駅まで約2時間10分。三島駅で伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換える場合は三島から約35分
- 修善寺駅から温泉街: 路線バスで約8分、終点「修善寺温泉」下車
- 車の場合: 新東名・長泉沼津ICから伊豆縦貫道経由で約40分。紅葉期の週末は温泉街の駐車場が午前中に埋まりやすい傾向があります
予算と旅のスタイルを比べる

首都圏から近いぶん、日帰りでも1泊でも組み立てやすいのが修善寺の利点です。東京発の場合の目安をまとめました(交通費は別途)。
| スタイル | 1人あたり目安 | 内容の例 |
|---|---|---|
| 日帰り(昼のみ) | 約2,500円〜 | 筥湯700円+昼食+バス代。もみじ林は無料 |
| 日帰り(ライトアップ込み) | 約5,000円〜 | 上記+虹の郷ライトアップ2,400円 |
| 1泊2食・中規模旅館 | 約18,000〜28,000円 | 大浴場・部屋食プランなど |
| 1泊2食・老舗旅館 | 約35,000〜60,000円 | 露天風呂付き客室・懐石料理 |
紅葉のピークと重なる11月下旬の土曜は、通常期より宿泊料金が2〜4割高くなる宿が少なくありません。日曜泊や平日泊に動かせるなら、同じ宿で5,000〜10,000円ほど差が出るケースも見られます。
混雑を避ける時間配分と家族・カップル向けのコツ

紅葉期の修善寺は、週末の10時〜15時に人出が集中する傾向です。温泉街の道幅は狭く、竹林の小径は昼過ぎになると写真待ちの列ができることもあります。
おすすめの1日の流れ
- 8:30 修善寺自然公園もみじ林を散策(人が少ない朝の光)
- 10:30 温泉街へ移動し、修禅寺と竹林の小径へ
- 12:00 名物の蕎麦などで昼食(混む前に入店)
- 14:00 筥湯で一休み、または旅館チェックイン
- 17:00 虹の郷のもみじライトアップへ
子ども連れの家族
虹の郷は園内を走るロムニー鉄道(ミニ鉄道)や広い芝生があり、昼の部なら子どもが飽きにくいテーマパークです。ライトアップは夜の冷え込みが厳しいため、未就学児連れなら17時台の早めの時間に切り上げると安心でしょう。
カップル・夫婦
夕食を18時半や19時スタートにできる宿を選ぶと、夕暮れの竹林の小径を歩いてから宿へ戻れます。ライトアップを優先する日は、夕食を早めの17時台に設定できるプランかどうかを予約時に確認しておくと、慌ただしくなりません。
晩秋の旅に用意したい持ち物

11月下旬の修善寺は最高気温15℃前後、朝晩は5℃前後まで冷え込みます。山あいの温泉地で、日中と夜の寒暖差が大きいのが特徴です。
軽量ダウンジャケット
ライトアップ会場は谷あいで冷気がたまりやすく、2時間ほど歩くと体の芯まで冷えてくるでしょう。小さく畳める軽量ダウンジャケットなら、昼の散策中もバッグに入れておけます。
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防水トレッキングシューズ
もみじ林の遊歩道や竹林の小径の石畳は、落ち葉と朝露で滑りやすい状態です。靴底のグリップが効く防水トレッキングシューズか、滑りにくいスニーカーが向いています。
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速乾タオル
外湯ではタオルを購入できることもありますが、持参すれば費用を抑えられるでしょう。速乾タオルは外湯のあとすぐ乾くため、続けて観光に出かけても荷物が湿りません。
折りたたみ傘
伊豆の天気は変わりやすく、晴れ予報でも山側で小雨が降ることも珍しくありません。折りたたみ傘を1本入れておけば、雨に濡れた紅葉を楽しむ余裕も生まれます。
モバイルバッテリー
夜のライトアップ撮影はスマートフォンの電池消費が激しく、帰りのバス時刻を調べる頃に残量がわずかということもあります。モバイルバッテリーを1つ持っておくと安心です。
よくある質問
Q. 修善寺温泉の紅葉が一番きれいな時期はいつですか?
A. 例年11月下旬〜12月上旬がピークです。もみじ林は11月中旬から色付き、温泉街の中心部はそれより少し遅れて見頃になります。
Q. 修善寺自然公園もみじ林は有料ですか?
A. 入場無料で、見学自由です。紅葉期は臨時駐車場が設けられることがありますが、週末は早い時間に混み合います。
Q. 虹の郷のライトアップは昼のチケットで見られますか?
A. 2025年は昼営業とライトアップが完全入れ替え制でした。夜の部は別料金と考えておくのが無難でしょう。
Q. 修善寺温泉は日帰りでも楽しめますか?
A. 楽しめます。東京から約2時間で着くため、朝にもみじ林、昼に温泉街、午後に筥湯という日帰りコースも組めます。
Q. 独鈷の湯には入浴できますか?
A. 現在は見学のみで、入浴はできません。湯に浸かるなら近くの筥湯が便利です。
Q. 雨の日でも紅葉は楽しめますか?
A. 小雨なら、濡れた石畳と紅葉の組み合わせがかえって美しく見えます。ライトアップは荒天時に中止となる場合があるため、当日の公式発表を確認してください。
修善寺の晩秋を満喫する計画を立てよう
修善寺温泉の紅葉旅は、「朝のもみじ林」「昼の竹林の小径と筥湯」「夜の虹の郷ライトアップ」の3つをどう組み合わせるかで満足度が変わります。見頃が12月上旬まで続くため、紅葉シーズン後半の平日を狙えば、混雑も宿泊費も抑えられるはずです。まずは泊まりたい日の空室状況を確認し、夜の冷え込みに備えて軽量ダウンジャケットと歩きやすい靴を準備しておいてください。






































