GW明けの温泉旅行が最高のタイミングである理由
ゴールデンウィークが終わった5月中旬から下旬にかけて、全国の温泉地は一気に静けさを取り戻します。この時期の宿泊料金は、GW期間と比べて30〜50%も下がるのが通例です。たとえば、GW中に1泊2食付き25,000円だった旅館が、5月中旬には12,000〜15,000円で予約できることも珍しくありません。
料金だけではありません。5月中旬は新緑が最も美しい季節です。露天風呂から眺めるブナやカエデの若葉は、紅葉シーズンとはまた違った清々しさがあります。湯けむりの向こうに広がる鮮やかな緑は、GW明けの疲れた体と心を深く癒してくれるでしょう。
さらに、閑散期ならではの嬉しいポイントがあります。
- 人気旅館の予約が取りやすい — 通常2ヶ月先まで満室の宿も、直前予約で空きが出ます
- 外湯めぐりで行列に並ばなくていい — GW中は30分待ちの名湯も、ほぼ待ち時間ゼロに
- 周辺の観光スポットもゆったり楽しめる — 写真撮影も人が写り込まず快適です
- 直前割・クーポンが豊富 — 空室を埋めたい宿側のお得なプランが続出します
関東から行ける穴場温泉地3選
草津温泉(群馬県)— 平日素泊まり5,000円台から
日本三名泉の一つ、草津温泉。自然湧出量は毎分32,300リットル以上で全国トップクラスを誇ります。泉質は酸性・含硫黄の強酸性泉で、pH値は約2.0。肌に染みるほどの力強い湯が特徴です。
5月中旬の草津は、湯畑周辺の宿泊施設が素泊まり5,000円台から予約可能になります。GW期間中は12,000〜15,000円だった同じ宿が、ほぼ半額以下。東京から高速バスで約4時間、車なら関越自動車道経由で約3時間。金曜夜に出発して土曜の朝から湯めぐりを楽しむ週末旅にも最適です。
湯畑のライトアップは23時まで実施されており、GW後の静かな夜にゆっくり散策すると、日常から完全に離れた気分を味わえます。無料の共同浴場は18ヶ所もあるため、宿の湯と合わせて存分に湯めぐりが楽しめます。
修善寺温泉(静岡県)— 東京から最短2時間の隠れ名湯
伊豆半島の中央に位置する修善寺温泉は、1200年以上の歴史を持つ古湯です。弘法大師が独鈷(とっこ)で岩を打ち、湯が湧き出したという伝説が残っています。泉質はアルカリ性単純温泉で、pH値8.5前後。肌当たりが柔らかく、美肌の湯としても知られています。
東京駅から踊り子号で約2時間10分。車なら東名高速道路から伊豆縦貫自動車道経由で約2時間半です。5月中旬の宿泊料金は1泊2食付き10,000〜14,000円が中心価格帯。GW中の18,000〜25,000円と比べると、大幅にお得です。
温泉街の中心を流れる桂川沿いの竹林の小径は、5月の新緑が特に美しいスポット。約300メートルの遊歩道を歩くと、竹の葉が風に揺れるさわやかな音に包まれます。観光客が少ないこの時期なら、ベンチに座ってのんびり過ごすこともできます。
下呂温泉(岐阜県)— 日本三名泉を平日7,000円台から
草津・有馬と並ぶ日本三名泉の一つ。泉質はアルカリ性単純温泉で、pH値9.18というなめらかな肌触りが特徴です。「美人の湯」の異名は伊達ではありません。
名古屋からJR高山本線で約1時間40分。5月中旬の平日なら、素泊まりプランが7,000円台から見つかります。飛騨川沿いに広がる温泉街には、足湯スポットが9ヶ所も点在。無料で利用できるため、散策しながら気軽に温泉を楽しめます。
毎年4月〜11月の毎週土曜日には花火ミュージカル公演が開催されており、5月中旬も対象期間です。川面に映る花火を露天風呂から眺められる宿もあり、閑散期だからこそ窓際の部屋を確保しやすくなっています。
東北・甲信越のおすすめ秘湯2選
銀山温泉(山形県)— GW明けは混雑半減のレトロ街並み
大正ロマンの雰囲気が色濃く残る銀山温泉は、SNS映えする景観で近年人気が急上昇しています。しかし、GW期間中の日帰り客は1日あたり推定2,000〜3,000人。狭い温泉街が大混雑します。
GW明けの5月中旬になると、訪問客数は半分以下に落ち着きます。温泉街のメインストリートはわずか約200メートル。人が少ない朝7時頃や夕方17時以降に散策すると、ガス灯に照らされた木造旅館群を静かに味わえます。
泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。源泉温度は約60度で、体の芯から温まります。宿泊は1泊2食付き15,000〜25,000円が相場ですが、5月中旬は空室が出やすいため、普段は予約困難な「能登屋旅館」や「藤屋」にも宿泊のチャンスが生まれます。
乳頭温泉郷(秋田県)— ブナの新緑と秘湯の極上体験
十和田八幡平国立公園内に位置する乳頭温泉郷は、7つの一軒宿が点在する秘湯の聖地です。それぞれの宿が独自の源泉を持ち、泉質がすべて異なるという贅沢さが最大の魅力。
5月中旬のこの地は、ブナの原生林が一斉に芽吹く新緑のピークを迎えます。乳白色の露天風呂に浸かりながら見上げる新緑は、まさに極上の景色です。日帰り入浴は1ヶ所あたり600円前後。7湯すべてを巡れる「湯めぐり帖」は1,800円で、各宿のフロントで購入できます。
最寄りの田沢湖駅からバスで約50分。秋田新幹線こまちで東京から田沢湖駅まで約3時間です。宿泊料金は1泊2食付き10,000〜18,000円。ただし、人気の「鶴の湯温泉」は5月中旬でも予約が埋まりやすいため、2〜3週間前の予約がおすすめです。
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黒川温泉(熊本県)— 入湯手形1,300円で3湯めぐり
阿蘇山の北に位置する黒川温泉は、30軒の旅館が渓谷沿いに集まる風情ある温泉地です。名物の「入湯手形」は1,300円で3ヶ所の露天風呂に入浴可能。手形は木製の杓子型で、旅の記念にもなります。
5月の黒川は、新緑に包まれた露天風呂が最も美しい季節です。GW明けの平日宿泊は1泊2食付き12,000〜18,000円が中心。GW期間中の25,000円前後と比較すると、約40〜50%もお得です。
泉質は宿ごとに異なり、硫黄泉・ナトリウム塩化物泉・単純温泉など多彩。肌質や好みに合わせて湯を選ぶ楽しみがあります。福岡市内から車で約2時間半、高速バスでも約3時間でアクセスできます。
城崎温泉(兵庫県)— 7つの外湯を1,500円で制覇
開湯1300年の歴史を持つ城崎温泉は、7つの外湯めぐりが最大の魅力です。「1日ぐるりと巡る券」は大人1,500円。各湯によって泉質や雰囲気が異なるため、丸一日かけて全湯を制覇する方も多くいます。
5月中旬は柳並木の新緑が美しく、浴衣姿で下駄をカランコロンと鳴らしながら歩くのが城崎流の楽しみ方です。大阪から特急こうのとりで約2時間40分。京都からは特急きのさきで約2時間15分。
宿泊料金は1泊2食付き12,000〜20,000円。GW期間は22,000〜30,000円だった宿が、5月中旬には大幅値下げされます。カニのシーズン(11月〜3月)ほどの混雑もなく、落ち着いて温泉と城崎の情緒を堪能できる貴重な時期です。
別府温泉(大分県)— 全国屈指の源泉数の圧倒的スケール
源泉数2,217ヶ所、湧出量は毎分約83,000リットル。どちらも全国有数という、まさに温泉の王様が別府温泉です。別府八湯と呼ばれる8つの温泉エリアに多様な泉質が揃い、何度訪れても新しい発見があります。
観光の定番「地獄めぐり」は7ヶ所を巡る共通券が大人2,200円。海地獄のコバルトブルー、血の池地獄の赤い湯など、地球の力を間近に感じられます。5月中旬は修学旅行シーズン前で比較的空いており、各地獄での滞在時間も十分に確保できます。
市営温泉は入浴料100〜300円という驚きの安さ。竹瓦温泉の砂湯(1,500円)は一度体験する価値があります。宿泊はビジネスホテルなら4,000円台から、温泉旅館でも8,000〜15,000円で見つかります。福岡空港からJR特急ソニックで約2時間。LCCで成田や関空から大分空港に飛べば、片道5,000円台からの航空券も出ています。
閑散期ならではのお得な予約テクニック
直前割プランを狙う
GW明け〜5月末は、空室を抱えた旅館が「直前割」「タイムセール」を打ち出す時期です。じゃらんnetの「直前割引プラン特集」や楽天トラベルの「直前予約」フィルターを活用しましょう。通常価格からさらに10〜20%引きになるケースもあります。
クーポンの重ね使いで最大限お得に
楽天トラベルでは、毎月5と0のつく日(5日・10日・15日・20日・25日・30日)に最大15%オフクーポンが配布されます。じゃらんnetも毎月20日〜の「じゃらんスペシャルウィーク」で大幅割引クーポンが登場。これらのクーポンと直前割プランを組み合わせると、GW価格の半額以下で同じ宿に泊まれることもあります。
平日1泊がベストなタイミング
5月中旬の火曜〜木曜が最も料金が安くなる傾向にあります。金曜泊は週末扱いで料金が上がるため、可能であれば水曜出発・木曜帰宅の1泊2日プランが最もコストパフォーマンスに優れています。有給休暇を1日使うだけで、GWと同等の満足度を半額以下で得られます。
よくある質問
GW明けの温泉地はどのくらい空いていますか?
温泉地によりますが、GW期間中と比べて宿泊客数は50〜70%減少する傾向にあります。特に5月の第3週(5月11日〜17日)が最も空いており、人気旅館でも直前予約で空室が見つかりやすい時期です。
5月中旬の温泉地の気温はどのくらいですか?
地域差はありますが、草津温泉で最高気温15〜20度・最低気温5〜10度、下呂温泉で最高22〜26度・最低12〜16度程度です。朝晩は冷え込むため、羽織れる上着を1枚持参すると安心です。露天風呂では外気と湯温の差が心地よく感じられる、まさに露天風呂日和の季節です。
一人旅でも泊まりやすい温泉地はどこですか?
下呂温泉と別府温泉は一人泊対応の宿が多いため、特におすすめです。ビジネスホテルタイプから老舗旅館まで選択肢が幅広く、一人旅プランを設定している宿も増えています。銀山温泉や乳頭温泉郷は2名以上からの受付が多いため、事前確認が必要です。
車なしでもアクセスしやすい温泉地はどこですか?
修善寺温泉(東京から特急で約2時間10分)、城崎温泉(大阪から特急で約2時間40分)、下呂温泉(名古屋から特急で約1時間40分)が駅から温泉街まで徒歩圏内のため、車なしでも快適に楽しめます。
閑散期に休業している施設はありますか?
基本的に5月中旬〜下旬に休業する温泉旅館はほとんどありません。ただし、個人経営の日帰り温泉施設や飲食店は、GW後の休養として臨時休業する場合があります。訪問前に公式サイトやSNSで営業状況を確認しておくと安心です。
子連れでも楽しめる温泉地はどこですか?
別府温泉は地獄めぐりという観光アトラクション要素があり、子どもも飽きません。黒川温泉は渓谷沿いの散策路が短く、小さな子どもでも歩きやすい設計です。城崎温泉はロープウェイや城崎マリンワールド(水族館)もあり、温泉以外の楽しみも豊富です。
温泉のマナーで気をつけることはありますか?
基本マナーとして、浴槽に入る前にかけ湯を忘れずに。タオルは湯船に浸けない、長い髪はまとめる、浴場内で大声を出さない、という3点を守れば問題ありません。入湯手形や外湯めぐりの際は、各施設のルールが微妙に異なることもあるため、入り口の案内を確認しましょう。
GW疲れを癒す最高の温泉旅へ出かけよう
ゴールデンウィークの混雑と出費を経験した後だからこそ、5月中旬の静かな温泉旅が格別に感じられます。料金はGW比で30〜50%ダウン。人混みのストレスもなく、新緑の露天風呂をほぼ貸切状態で楽しめるかもしれません。
予算重視なら草津温泉の素泊まり5,000円台や別府温泉の4,000円台ビジネスホテル泊。雰囲気重視なら銀山温泉や乳頭温泉郷の秘湯体験。アクセス重視なら東京から2時間の修善寺温泉。目的に合わせて選べるのが、日本の温泉の懐の深さです。
直前割やクーポンを上手に使えば、想像以上にリーズナブルな旅が実現します。GW明けの平日に有給休暇を1日使って、自分へのご褒美として温泉旅を計画してみてはどうでしょうか。5月の新緑と名湯が、疲れた体と心をやさしく包んでくれるはずです。