標高1,000mを超える高原が広がる長野県は、夏でも涼しい風が吹き抜ける日帰り温泉の宝庫です。白濁の硫黄泉から透明な単純温泉まで泉質のバリエーションも豊富。登山やドライブのついでに立ち寄れる施設が県内に120か所以上点在しています。
2026年の最新情報をもとに、長野県内の日帰り温泉を泉質・料金・アクセスの3軸で厳選しました。家族連れでもカップルでも一人旅でも使える施設をエリア別に掲載していますので、夏の信州旅行の計画にお役立てください。
- 泉質別に選べるおすすめ日帰り温泉7選
- エリア別の料金・営業時間の比較表
- 地元の方しか知らない穴場スポット
- 持ち物チェックリストとお得な割引情報
長野県の日帰り温泉が夏に人気を集める3つの理由
長野県の温泉地は標高が高い場所に位置する施設が多く、真夏でも気温が25度前後にとどまるエリアが珍しくありません。東京の猛暑日に35度を超えていても、乗鞍高原(標高約1,500m)では20度台前半ということも。実際に現地を訪れると、駐車場から施設に向かう道すがら、山から吹き下ろす冷たい風に驚く方が少なくないようです。
意外と知られていないのが、信州の温泉は泉質の種類が非常に豊富だという点です。白骨温泉の乳白色の硫黄泉、別所温泉の弱アルカリ性単純温泉、白馬乗鞍温泉の炭酸水素塩泉など、一つの県内で異なる泉質を日帰りではしごできるのは全国的にも珍しい特徴でしょう。
交通アクセスの良さも魅力の一つです。長野新幹線や中央自動車道を利用すれば東京から最短1時間30分。実際に朝8時に東京を出発して温泉を2か所から3か所巡り、18時前に帰宅するという日帰りプランを組んでいる方も多くいます。
泉質別おすすめ日帰り温泉7選 硫黄泉から炭酸水素塩泉まで

白骨温泉 泡の湯(松本市・硫黄泉)
北アルプスの山懐に抱かれた白骨温泉は、600年以上の歴史を持つ名湯です。空気に触れると乳白色に変化する弱酸性の硫黄泉が特徴で、肌あたりがやわらかく「3日入れば3年風邪をひかない」と古くから言い伝えられています。泡の湯旅館では日帰り入浴が可能で、混浴の大露天風呂は白濁した湯に浸かりながら渓谷の緑を一望できるロケーション。実際に湯船に入ると、細かな気泡が肌に付着する独特の感覚があり、名前の由来に納得する方が多いようです。
料金:大人1,000円/営業時間:10:30から13:30(日帰り受付)/泉質:含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉
別所温泉 大師湯(上田市・単純温泉)
「信州の鎌倉」とも呼ばれる別所温泉は、平安時代から湯治場として栄えた歴史ある温泉地です。共同浴場の大師湯は弱アルカリ性の単純温泉で、さらりとした湯ざわりが特徴。浴場はこぢんまりとしていますが、地元の方と肩を並べて入る素朴な雰囲気が旅情を高めてくれます。脱衣所の木造棚は年季が入っており、昔ながらの銭湯文化を感じられる場所です。
料金:大人200円/営業時間:6:00から22:00/泉質:単純硫黄泉(弱アルカリ性)
乗鞍高原温泉 湯けむり館(松本市・硫黄泉)
標高約1,500mに位置する乗鞍高原の日帰り専用施設です。乳白色のにごり湯は源泉かけ流しで、露天風呂からは白樺林と乗鞍岳の稜線が一望できるでしょう。夏場の気温は平地より10度ほど低く、湯上がりに高原の冷たい風を浴びる心地よさは格別です。現地では蝉の声ではなく鳥のさえずりが聞こえ、同じ日本とは思えないほど爽やかな空気に包まれています。
料金:大人730円/営業時間:9:30から21:00(最終受付20:00)/泉質:単純硫黄泉(硫化水素型)
白馬乗鞍温泉 白馬アルプスの湯(北安曇郡白馬村・炭酸水素塩泉)
白馬エリアの代表的な日帰り施設で、茶褐色のにごり湯が特徴です。炭酸水素塩泉は「美肌の湯」として知られ、入浴後に肌がすべすべになる実感を持つ利用者が多くいます。露天風呂は北アルプスの山並みを正面に望むロケーション。夕暮れ時には山肌が赤く染まり、息をのむような眺望が広がります。
料金:大人750円/営業時間:10:00から21:00(季節変動あり)/泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
地蔵温泉 十福の湯(上田市・単純温泉)
地蔵峠の山頂に位置する日帰り専門施設で、信州最大級の広さを誇る露天風呂が自慢です。約100畳分の露天風呂からは360度の山並みが見渡せ、夏は新緑に包まれた森林浴も同時に楽しめるのが魅力でしょう。館内の食堂では地元産の食材を使った手作り料理が評判で、なかでも石窯ピザは焼きたてを提供しています。子どもが遊べるスペースもあり、家族で半日過ごせる施設です。実際に週末の昼頃に訪れると、露天風呂の端で山を眺めながらぼんやりしている常連らしき方の姿をよく見かけます。
料金:大人750円(土日祝850円)/営業時間:10:00から21:00/泉質:アルカリ性単純温泉
野沢温泉 大湯(下高井郡野沢温泉村・硫黄泉)
野沢温泉には13か所の外湯(共同浴場)があり、すべて寸志(お気持ち)で入浴できます。なかでも大湯は温泉街の中心に位置する代表的な外湯で、木造の湯屋建築は風情たっぷり。源泉温度が高いため「あつ湯」と「ぬる湯」の2槽に分かれており、好みに合わせて選べます。外湯巡りの途中で温泉まんじゅうや野沢菜おやきを食べ歩くのも、現地ならではの楽しみ方でしょう。
料金:寸志(目安100から300円)/営業時間:5:00から23:00(4月から11月)/泉質:含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
葛温泉 仙人閣(大町市・単純温泉)
北アルプスの麓、高瀬渓谷沿いに佇む秘湯です。渓谷に面した露天風呂は目の前に清流が流れ、水音を聞きながら入浴する贅沢な時間を過ごせます。観光客が少なく、静かに湯を楽しみたい方にとっては理想的な穴場でしょう。実際に訪れると、受付から浴室まで他のお客さんとすれ違わないこともあるほど静かな環境が広がっています。入浴後に渓谷沿いの散歩道を歩けば、水しぶきの冷気で体がすっと冷え、温泉との温度差が心地よく感じられるはずです。
料金:大人700円/営業時間:10:00から15:00(日帰り受付)/泉質:単純温泉(弱アルカリ性)
エリア別・料金と泉質の比較表
| 温泉名 | エリア | 泉質 | 日帰り料金 | 標高 |
|---|---|---|---|---|
| 白骨温泉 泡の湯 | 松本市 | 硫黄泉 | 1,000円 | 約1,400m |
| 別所温泉 大師湯 | 上田市 | 単純温泉 | 200円 | 約570m |
| 乗鞍高原 湯けむり館 | 松本市 | 硫黄泉 | 730円 | 約1,500m |
| 白馬アルプスの湯 | 白馬村 | 炭酸水素塩泉 | 750円 | 約700m |
| 十福の湯 | 上田市 | 単純温泉 | 750円 | 約1,060m |
| 野沢温泉 大湯 | 野沢温泉村 | 硫黄泉 | 寸志 | 約580m |
| 葛温泉 仙人閣 | 大町市 | 単純温泉 | 700円 | 約900m |
地元民が教える穴場の日帰り温泉スポット
観光ガイドブックに大きく取り上げられない施設のなかにも、泉質や雰囲気に優れた温泉が隠れているものです。地元で長く愛されてきた施設を3か所ピックアップしました。
鹿教湯温泉 文殊の湯(上田市)
鹿が教えたという伝説が残る温泉地で、古くから湯治場として利用されてきました。文殊の湯は渓流沿いに建つ共同浴場で、内湯と露天風呂の両方を300円で楽しめます。観光客の喧騒から離れた静かな環境が魅力で、現地に行くと川のせせらぎだけが聞こえる穏やかな時間が流れています。
沓掛温泉 小倉乃湯(青木村)
上田市の隣、青木村にある小さな共同浴場です。ぬるめの源泉が特徴で、夏場は長湯にぴったり。入浴料はわずか200円で、地元の方が日常的に利用するため飾り気のない素朴な雰囲気を味わえます。浴槽は2つあり、ひとつは38度前後のぬる湯。読書をしながら1時間以上浸かる常連もいるそうです。
角間温泉 岩屋館(上田市)
真田幸村ゆかりの地にある一軒宿で、巨大な岩盤をくり抜いて造った「岩窟風呂」が名物です。日帰り入浴は事前に電話予約が必要ですが、他では体験できない独特の空間は訪れる価値があるでしょう。天井から滴り落ちる水滴の音が洞窟内に反響し、まるで探検に来たかのような非日常感を味わえます。
信州日帰り温泉を満喫するための持ち物と便利グッズ

長野県の日帰り温泉を快適に巡るには、事前の準備が重要です。共同浴場はアメニティが最小限の施設も多いため、タオルやシャンプー類は持参するのが基本となります。
速乾マイクロファイバータオル
複数の温泉をはしごする場合、通常のタオルだと乾く前に次の施設に到着してしまうことも。速乾マイクロファイバータオルなら吸水性が高く、絞ればすぐに再利用可能です。コンパクトに収納できるため、車の中でもかさばりません。価格帯は1,000円から2,500円程度で、各通販サイトで手軽に購入できます。
防水温泉バッグ
シャンプー・リンス・洗顔料をまとめて持ち運べる防水温泉バッグは、温泉巡りの必需品でしょう。仕切りポケット付きのタイプを選ぶと、濡れたタオルと乾いた着替えを分けて収納可能。2,000円前後で耐久性のある製品が見つかります。
折りたたみサンダル
共同浴場の脱衣所は土間のところもあるため、折りたたみサンダルがあると衛生面でも安心です。EVA素材の軽量タイプなら持ち運びも楽で、価格は800円から1,500円程度となっています。
折りたたみ サンダル 旅行用 携帯 ビーチサンダル 持ち運び コンパクト ビーサン レディース メンズ 痛くない 歩きやすい 疲れない 軽量 滑り止め ユニセックス 男女兼用 トラベル プール 夏休み 旅行 機内 海水浴 バカンス ビーチ ブラック ホワイト ベージュ
1,400円 (税込)
保冷機能付きドリンクボトル
入浴前後の水分補給は脱水症状の予防に欠かせません。保冷機能付きのステンレスボトル(500mlから750ml)を持参すれば、冷たい飲み物を一日中キープ可能。サーモスやタイガーの人気モデルは2,000円から4,000円の価格帯です。
水筒 マグ おしゃれ ストロー付き マグボトル ボトル ハンドル 持ち手 ステンレスボトル 水筒 850ml スポーツドリンク 大人 コーヒー 持ち運び 洗いやすい プレゼント ギフト 保温 保冷 魔法瓶 ロック機能 ス
3,199円 (税込)
お得に入浴するための割引情報とクーポン

長野県の日帰り温泉をお得に楽しむ方法をまとめました。知っておくと旅行の予算を抑えられるでしょう。
信州物味湯産手形は1,300円で長野県内の対象施設を1回ずつ無料で入浴できるスタンプラリー型の手形です。対象施設は約30か所あり、3か所以上巡れば元が取れる計算。有効期限は購入から1年間で、県内の観光案内所や対象施設の受付で購入できます。
じゃらん遊び・体験クーポンを利用すると、対象施設の日帰り入浴が10から20%オフになることがあります。事前にスマートフォンでクーポンを取得しておけば、受付でスムーズに割引が適用されるでしょう。
JAF会員証の提示で割引が受けられる施設も多数。十福の湯では会員証提示で50円引き、白馬アルプスの湯でも割引が適用されます。ドライブで温泉巡りをするなら、車のダッシュボードにJAF会員証を置いておくと便利です。
よくある質問
Q. 長野県で一番コスパの良い日帰り温泉はどこですか?
野沢温泉の外湯13か所は寸志(100から300円程度)で入浴でき、源泉かけ流しの硫黄泉を楽しめます。泉質の良さと価格のバランスでは群を抜いた存在でしょう。
Q. 子連れで利用しやすい施設はありますか?
十福の湯は広い露天風呂に加えて食堂やキッズスペースも充実しており、家族連れに人気です。白馬アルプスの湯も内湯が広く、小さなお子さん連れでも安心して入浴できるでしょう。
Q. 夏でも混雑を避けられる時間帯はいつですか?
多くの施設で午前中の開館直後(10:00から11:00頃)が比較的空いています。逆に14:00から16:00は観光帰りのお客さんで混み合う傾向にあるため、避けたほうが無難でしょう。
Q. タオルやシャンプーは備え付けがありますか?
十福の湯や湯けむり館のような大型施設にはシャンプー・ボディソープが備え付けられています。一方、別所温泉や野沢温泉の共同浴場にはアメニティがないため、持参が必要です。
Q. ドライブで効率よく温泉を巡るモデルコースはありますか?
上田エリアを起点に「別所温泉、鹿教湯温泉、十福の湯」と巡るルートが約40km、車で1時間圏内に3か所を回れます。松本エリアなら「乗鞍高原温泉、白骨温泉、沢渡温泉」の渓谷ルートがおすすめでしょう。
Q. 冬季休業する施設はありますか?
白骨温泉の煤香庵や公共野天風呂は11月下旬から4月下旬まで冬季休業となります。乗鞍高原の一部施設も積雪状況により営業時間が短縮されることがあるため、冬に訪れる場合は事前に公式サイトで確認してください。
Q. 東京から日帰りで行けるおすすめルートは?
北陸新幹線で上田駅まで約1時間30分、そこから別所温泉まで上田電鉄で約30分というアクセスが便利です。車の場合は中央自動車道で松本ICまで約2時間30分、そこから白骨温泉や乗鞍高原温泉へ向かうルートが定番でしょう。
信州の温泉で夏の疲れをリフレッシュしよう
長野県には泉質も雰囲気も異なる個性豊かな日帰り温泉が数多く点在しています。高原の涼しい空気のなかで湯に浸かる体験は、都会の猛暑から離れるだけでなく、心身のリセットにもつながるでしょう。
比較表を参考に気になる施設をピックアップし、ドライブルートを組み立ててみてください。速乾タオルと防水バッグを車に積んでおけば、思い立ったときにすぐ立ち寄れます。この夏、信州の名湯を巡る日帰り温泉旅に出かけてみてはどうでしょうか。




