箱根日帰り温泉の選び方と湯本〜強羅エリア全体像
新宿からロマンスカーで約85分。箱根湯本駅に降り立つと、湯けむりの香りが漂ってきます。箱根には日帰り入浴が可能な施設が60軒以上あり、泉質も単純温泉からナトリウム塩化物泉まで多彩です。
実際に日帰りで訪れると、施設によって「滞在型(食事・休憩付き)」と「入浴特化型(サッと入ってサッと出る)」で満足度が大きく変わります。目的に合わない施設を選ぶと、混雑で疲れただけ……という残念な結果になりかねません。
日帰り温泉を選ぶ基準は次の4点に絞られます。
- 滞在時間の目安(1〜2時間 or 半日 or 終日)
- 泉質と露天風呂の有無
- アクセス(駅徒歩 or バス or 車)
- 料金と含まれるサービス(タオル・浴衣・食事)
箱根湯本エリアのおすすめ5施設

1. 天成園(てんせいえん)
箱根湯本駅から徒歩12分(送迎バスあり)。最大の特徴は23時間営業(朝10:00〜翌朝9:00)で、早朝到着でも深夜着でも入浴可能な懐の深さがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 大人2,530円(税込) |
| タオル・浴衣 | 料金に含む |
| 露天風呂 | 屋上天空大露天風呂(全長約17m) |
| 泉質 | アルカリ性単純温泉(pH8.5) |
| 食事処 | あり(別料金・和食中心) |
| 貸切風呂 | あり(3,000円/50分〜) |
屋上の天空大露天風呂から眺める箱根の山々は開放感抜群です。pH8.5のアルカリ性のお湯は肌あたりが柔らかく、湯上がりのしっとり感に定評があります。休日は14〜16時が混雑ピークのため、午前中か18時以降の入館がおすすめです。
2. 箱根湯寮(はこねゆりょう)
箱根湯本駅から無料送迎バスで3分。古民家風の内装が落ち着いた雰囲気を演出しており、「温泉旅館に泊まった気分」を日帰りで味わえる施設です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 大人1,600円(税込・平日)/ 1,800円(休日) |
| タオル | レンタル250円 |
| 露天風呂 | 岩風呂・寝湯・見晴し湯など5種 |
| 泉質 | アルカリ性単純温泉 |
| サウナ | あり(ロウリュウサービス毎時開催) |
| 貸切個室露天 | 19室(1時間4,200円〜) |
特筆すべきは毎時開催のロウリュウサービス。スタッフがアロマ水をサウナストーンにかけ、大団扇で熱波を送ってくれます。サウナ好きには外せないスポットでしょう。貸切個室露天が19室と豊富なため、カップルや家族連れにも人気があります。
3. かっぱ天国
箱根湯本駅から徒歩3分という圧倒的なアクセスの良さ。料金も大人800円(2026年5月現在)と箱根エリア最安クラスです。高台に位置する露天風呂から線路を走るロマンスカーが見えるのもユニークなポイント。
設備はシンプルで、シャンプー・ボディソープは備え付け、ドライヤーは1台のみ。「サッと温まって帰りたい」という方や、登山帰りに汗を流したい方に向いています。長居型ではありません。
4. 湯遊び処 箱根の湯
箱根湯本駅から徒歩15分(送迎あり)。広い駐車場を完備しているため車でのアクセスに便利です。大人1,050円で自家源泉の露天風呂を楽しめるコスパの良さが魅力。
敷地が広く、混雑感が少ないのも好印象です。食事処とリラクゼーションスペースもあるため、2〜3時間の滞在にちょうど良い規模感でしょう。
5. 弥次喜多の湯(一の湯本館)
老舗旅館「一の湯」が運営する日帰り専用施設。湯本駅から徒歩5分、料金は大人1,100円。源泉かけ流しの内湯と半露天があり、こぢんまりとした空間で落ち着いて入浴できます。
土日でも比較的空いているのが穴場ポイント。旅館クオリティの清潔感を気軽に体験できるため、初めて箱根日帰りをする方にも勧めやすい施設です。
強羅・仙石原エリアの日帰り温泉

箱根小涌園ユネッサン
水着で楽しめるアミューズメント温泉。ワイン風呂・コーヒー風呂・本格露天など20種類以上の浴槽があり、子ども連れファミリーに圧倒的な人気を誇ります。入場料は大人2,500円(水着エリアのみ)/ 4,000円(水着+裸エリアセット)。
一方、静かに温泉を楽しみたい大人には賑やかすぎる一面も。「森の湯」エリア(裸エリア)は落ち着いていますが、水着ゾーンの歓声が聞こえてくる時間帯もあります。
翠光館(すいこうかん)
強羅駅から徒歩8分。大人1,200円で源泉かけ流しの白濁した硫黄泉に入れる貴重な施設です。箱根の中でも「温泉らしい温泉」を求める方にはたまらない泉質。ただし小規模施設のため、浴槽は3〜4人でいっぱいになります。事前に電話確認してから訪れるのが無難です。
目的別のおすすめプランと所要時間
| 目的 | おすすめ施設 | 滞在時間 | 予算目安 |
|---|---|---|---|
| サッと入浴のみ(1時間) | かっぱ天国 | 45〜60分 | 800円 |
| 半日ゆっくり(昼食付き) | 天成園 | 3〜4時間 | 4,000〜5,000円 |
| カップルで貸切露天 | 箱根湯寮 | 2〜3時間 | 7,000〜8,000円/2人 |
| 子連れファミリー | ユネッサン | 4〜6時間 | 大人4,000円+子2,200円 |
| 本格硫黄泉を体験 | 翠光館 | 1〜2時間 | 1,200円 |
モデルコース:新宿発 日帰り箱根温泉プラン
- 8:30 新宿駅発ロマンスカー(特急券1,100円+乗車券1,270円)
- 9:55 箱根湯本駅着 → 駅前で温泉まんじゅう食べ歩き
- 10:30 天成園 or 箱根湯寮で入浴(2〜3時間)
- 13:30 湯本商店街でランチ(豆腐料理・蕎麦・寄木細工見学)
- 15:00 ロマンスカーで新宿へ(16:25着)
往復交通費4,740円+入浴2,530円+ランチ1,500円=合計約8,770円で、都心から90分のプチ旅行が楽しめます。箱根フリーパス(6,100円/2日間)を使えば、翌日に芦ノ湖や大涌谷まで足を延ばすことも可能です。
よくある質問

Q. 箱根湯本で一番安い日帰り温泉は?
かっぱ天国の800円が最安クラスです。次いで湯遊び処 箱根の湯の1,050円。いずれも源泉を使用した本格的な温泉で、安かろう悪かろうではありません。
Q. タオルを持っていかなくても大丈夫?
天成園はタオル・浴衣が料金に含まれているため手ぶらでOKです。箱根湯寮はレンタル250円。かっぱ天国は持参が基本(販売200円あり)。施設ごとに対応が異なるため、公式サイトで事前に確認してください。
Q. 土日の混雑を避けるコツは?
午前10時の開館直後、または18時以降が比較的空いています。特に天成園は23時間営業のため、20時以降に入館すると広い露天風呂をほぼ独占できるでしょう。駐車場の混雑も17時以降は一気に解消される傾向にあります。
Q. 子どもと一緒に入れる施設は?
ほとんどの施設で小学生以上は入浴可能です。未就学児OKなのは天成園(3歳以上1,320円)とユネッサン。おむつの外れていない乳幼児は貸切風呂利用が安心でしょう。箱根湯寮の貸切個室露天(19室)はベビーバス貸出もあります。
Q. 車で行く場合の駐車場事情は?
天成園は宿泊者優先で日帰り客は満車の場合あり。箱根湯寮と箱根の湯は大型駐車場完備で駐車に困ることはほぼありません。土日の湯本駅周辺は11時頃から渋滞が始まるため、車の場合は早めの出発が鉄則です。
Q. 貸切風呂を予約なしで使える?
箱根湯寮は当日先着順(19室あるため平日なら空きあり)。天成園は事前予約推奨。土日祝は14時前に埋まることが多いため、確実に利用したい場合は到着後すぐに受付でエントリーしてください。
週末の小旅行に箱根温泉という選択肢を

都心から90分で本格的な温泉に浸かれる箱根は、日帰りプチ旅行の王道です。1,000円以下で源泉かけ流しを楽しめる施設から、半日ゆっくり滞在できるリゾート型施設まで、予算と目的に合わせて選べる幅の広さが魅力でしょう。
まずは自分の「理想の過ごし方」を決めてから施設を選ぶのがポイント。この記事の目的別比較表を参考に、次の週末の行き先を決めてみてください。
