忘年会の幹事を任されて、「今年は温泉旅館で」と声が上がった。けれども、宴会場の広さ、飲み放題の時間、送迎バス、部屋割りまで考えることが多く、どこから手を付ければいいのか迷う人は少なくありません。
温泉旅館の忘年会は、飲食店の宴会と比べて「帰りの終電を気にしなくていい」「翌朝に温泉でリフレッシュできる」といった良さがある一方、12月の金曜・土曜は2か月以上前から宴会場が埋まり始めます。料金の相場と段取りの順番を先に押さえておくと、幹事の負担はかなり軽くなります。
この記事でわかること
- 日帰り宴会と1泊宴会プランの料金相場(曜日別の目安)
- 送迎バスの有無と人数でみる会場の選び方
- 大人数に対応できる宴会場のある温泉ホテルの例
- 3か月前から当日までの幹事の段取りスケジュール
- 幹事が持っていくと助かるアイテム
忘年会シーズンの混雑と温泉旅館の予約が埋まる時期
温泉旅館の宴会プランは、料理・飲み放題・宴会場・温泉がひとつにまとまっているのが特徴です。会場探しと二次会の手配を同時に済ませられ、遠方から参加する人も宿泊すれば帰りの心配がありません。大浴場や露天風呂で一年の疲れを流しながら、普段は話せない同僚とゆっくり話せるのも、温泉ならではの楽しみです。宴会料理の形式ごとの違いは温泉旅館の料理プラン比較ガイドでも整理しています。
注意したいのが予約の時期です。12月の金曜・土曜・祝前日は企業や団体の忘年会が集中し、人気の宴会場は9月から10月には仮押さえが入り始めます。11月以降に探し始めると、平日や12月上旬・下旬の日程しか残っていないことも珍しくありません。
| 日程 | 予約の取りやすさ | メモ |
|---|---|---|
| 12月第1〜2週の平日 | 比較的取りやすい | 料金も週末より抑えめ |
| 12月中旬の金曜・土曜 | 最も取りにくい | 2〜3か月前の予約が目安 |
| 12月25日以降 | やや取りやすい | 年末の帰省前で参加者が集まりにくいことも |
| 1月中旬(新年会) | 取りやすい | 忘年会が取れなかったときの代替候補 |
宴会プランの料金相場と曜日による違い

温泉旅館の宴会プランは、大きく日帰り宴会と1泊宴会の2種類に分かれます。2026-2027年シーズンに公開されている各施設の忘年会プランを見ると、おおよそ次のような価格帯が目安です。
| プラン | 1名あたりの目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 日帰り宴会(料理のみ) | 7,700円〜8,800円前後 | 卓盛り・ビュッフェ・会席など |
| 日帰り宴会(飲み放題付き) | 9,000円〜12,000円前後 | 宴会場・飲み放題2時間・入浴付きの例も |
| 1泊宴会(日〜木曜) | 22,000円〜 | 1泊2食・飲み放題・入湯税込の例 |
| 1泊宴会(金曜) | 24,000円〜 | 平日より2,000円前後高い設定 |
| 1泊宴会(土曜・祝前日) | 30,000円〜 | 最も高く、早期に埋まりやすい |
※料金は各施設が公開しているプランの一例で、人数・部屋割り・料理の内容で変わります。最新の条件は宿へ直接確認してください。
実際に見積もりを取ってみると、同じ宿でも土曜と平日で1名あたり8,000円前後の差が出る例もあり、20名なら総額で16万円ほど変わる計算です。参加者の都合がつくなら、日曜から木曜の開催にするだけで会費を大きく抑えられます。
見積もりで確認したい追加費用
- 入湯税:1人1泊150円前後。料金に含まれるかどうかは宿によって違います
- 飲み放題の延長料金:30分ごとに1人数百円〜1,000円程度かかる場合があります
- カラオケ・音響機材:宴会場の設備として無料の宿と有料の宿があります
- 部屋割りの追加料金:1室あたりの人数が少ないと1人あたりの料金が上がります
送迎バスと人数で考える会場の選び方

温泉旅館の忘年会で、幹事の手間を大きく減らしてくれるのが送迎バスです。15名前後からマイクロバスで無料送迎する旅館や、送迎バス1台(33,000円相当)を特典として付けるプランなど、団体向けのサービスを用意している施設があります。会社の最寄り駅や事業所前まで来てくれるかどうかは宿によって違うため、早めに問い合わせておくと安心です。
| 参加人数 | 向いている会場 | 移動手段 |
|---|---|---|
| 10名前後 | 個室食事処のある中規模旅館 | 電車+旅館の駅送迎 |
| 15〜40名 | 宴会場のある温泉ホテル | マイクロバスの無料送迎 |
| 50〜100名 | 大宴会場のある大型ホテル | 大型バスの手配(有料・無料は要確認) |
| 100名以上 | 立食500名規模の会場を持つリゾートホテル | 貸切バス複数台 |
電車で向かう場合は、駅から徒歩圏内の宿を選ぶと、二次会のあとに外へ出かけたい人も動きやすくなります。車で向かう人がいる場合は、宴会でお酒を飲むなら翌朝まで運転しない前提で宿泊を組むことが大切です。
大人数の忘年会に対応する温泉ホテルの例
大人数の宴会に対応できる温泉ホテルは、温泉地ごとに数軒ずつあります。公開されている情報をもとに、規模の目安をまとめました。
| 温泉地 | 宿名 | 宴会場の規模 | アクセス・送迎 |
|---|---|---|---|
| 鬼怒川温泉(栃木) | あさやホテル | 600畳の大宴会場 | ダイヤルバス(有料300円) |
| 石和温泉(山梨) | ホテル花いさわ | 最大200名 | 駅から徒歩約5分 |
| 箱根湯本温泉(神奈川) | 天成園 | 220〜240名 | 送迎バス利用可 |
| 西浦温泉(愛知) | ホテルたつき | 最大450名 | 無料送迎あり |
| 有馬温泉(兵庫) | 兵衛向陽閣 | 最大280名 | 無料送迎あり |
| 別府温泉(大分) | 杉乃井ホテル | 立食500名 | 無料シャトルバス |
※収容人数や送迎の条件は年度によって変わることがあります。予約前に各施設へ確認してください。
温泉の楽しみ方も宿によって違います。鬼怒川や箱根湯本は首都圏から2時間前後で行けるため、金曜の夕方に出発しても宴会開始に間に合いやすい立地です。有馬温泉は鉄分を含む「金泉」と呼ばれる赤褐色の湯で知られ、別府温泉は源泉数・湧出量ともに国内有数の規模を誇ります。宴会のあとに大浴場で温まり、翌朝の朝食前にもう一度入浴できるのは、泊まりの忘年会ならではの過ごし方です。旅館に慣れていない若手が多い場合は、温泉旅館の浴衣マナー完全ガイドを事前に共有しておくと当日の戸惑いが減るでしょう。
年配の参加者にも配慮した幹事の段取りスケジュール

温泉旅館の忘年会は、会場を決めてからの準備が意外と多くあります。逆算して進めると、直前に慌てずに済みます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 3か月前 | 候補日を2〜3日決め、参加人数の見込みを出す。宿を3軒ほどに絞って空き状況を問い合わせる |
| 2か月前 | 宿と日程を確定し、仮予約から本予約へ。送迎バスの集合場所と時刻を相談する |
| 1か月前 | 参加者を確定し、部屋割り表を作成。料理の内容とアレルギーの有無を宿へ伝える |
| 2週間前 | 最終人数を宿へ連絡。キャンセル料の発生日を参加者へ共有する |
| 前日〜当日 | 景品・名札・集金袋を準備。チェックイン後に宴会場の音響とマイクを確認する |
特に見落としやすいのがキャンセル規定です。団体予約は個人予約より早い段階から人数変更の料金がかかる場合があり、「10日前から1名ごとにキャンセル料」という設定も見られます。参加者には最終人数を連絡する日を伝えておくと、急な欠席が出ても対応しやすくなります。
年配の参加者がいる場合は、座卓ではなく椅子席の宴会場を選べるか、客室から宴会場や大浴場までエレベーターで移動できるかも確認しておきたいポイントです。和室の座椅子や段差の多い館内は、足腰に負担を感じる人も少なくありません。
幹事が持っていくと助かるアイテム
宴会をスムーズに進めるための小物は、宿で借りられないことも多いものです。忘れると当日の進行に響くため、チェックリストにして準備しておくと安心です。
ビンゴゲームセット
景品付きのゲームは、部署や年代が違う参加者が自然に打ち解けるきっかけになります。抽選機とカードがまとまったビンゴゲームセットなら、準備の手間も少なく済むでしょう。
大容量モバイルバッテリー
幹事は集金の記録や写真撮影、送迎バスとの連絡でスマートフォンを使う場面が多くなります。大容量モバイルバッテリーを1台入れておくと、夜の二次会まで電池切れを気にせず動けるはずです。
このほか、BGMや表彰の効果音を流す小型スピーカーがあると宴会場の雰囲気が変わります。他部署や取引先も参加する会なら名札、会費を当日集めるなら名前を書ける集金袋を人数分用意しておくと、受付と精算がスムーズです。
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よくある質問
Q. 温泉旅館の忘年会はいつまでに予約すればいいですか?
A. 12月の金曜・土曜に開催するなら、2〜3か月前の9月から10月中に予約するのが目安です。平日や12月上旬なら、11月に入ってからでも空きが見つかることがあります。
Q. 日帰りの宴会でも温泉に入れますか?
A. 日帰り宴会プランに入浴が含まれている宿は多くあります。ただし入浴できる時間帯が決まっている場合や、タオルが別料金の場合もあるため、予約時に確認しておくと安心です。
Q. 送迎バスは何人から利用できますか?
A. 宿によりますが、15名前後からマイクロバスで無料送迎する例が見られます。送迎範囲は宿からの距離で決まっていることが多いため、出発地を伝えて問い合わせてください。
Q. 1泊宴会の料金を安くする方法はありますか?
A. 日曜から木曜に開催する、1室あたりの人数を増やす、飲み放題の時間を2時間に収めるといった方法があります。土曜開催と比べて1名あたり数千円から8,000円前後安くなる例もあるようです。
Q. お酒を飲まない参加者がいる場合はどうすればいいですか?
A. ソフトドリンク飲み放題の料金設定がある宿もあります。会費を一律にするか分けるかを事前に決め、宿へ人数を伝えておくと当日の精算がスムーズです。
Q. 少人数でも宴会場を使えますか?
A. 10名前後の場合は、宴会場ではなく個室食事処を案内されることが多くあります。人数が少ないほど落ち着いた雰囲気で食事を楽しめるため、少人数の忘年会には向いています。
Q. 宴会のあと、何時まで温泉に入れますか?
A. 大浴場は深夜0時前後まで営業し、翌朝5時から6時に再開する宿が多い傾向です。飲酒後すぐの入浴は体に負担がかかるため、少し時間を空けてから入るようにしてください。
温泉旅館で一年をねぎらう忘年会にするために
温泉旅館の忘年会は、日帰りなら1名9,000円前後から、1泊なら平日22,000円前後からが目安です。12月の金曜・土曜は2〜3か月前に埋まり始めるため、候補日と人数の見込みが出た段階で、まずは宿へ空き状況を問い合わせてみてください。
送迎バスの有無、キャンセル規定、追加費用の3点を見積もりの段階で確認しておけば、当日は幹事も温泉と料理を楽しむ余裕が生まれます。今年の忘年会が、参加者にとって「来年もここがいい」と思える会になりますように。
