群馬県には、源泉数・湧出量ともに全国屈指の草津をはじめ、伊香保・四万・水上と性格の違う温泉地がそろっています。ところが日帰りで行こうとすると「どこも有名すぎて決められない」「温泉街の外湯と旅館の立ち寄り湯、どちらがいいの?」と迷いやすいのも事実です。
実は、群馬の日帰り湯は600円前後で入れる公営施設が多く、選び方さえ押さえれば1日で2湯をはしごすることも難しくありません。2026年10月時点の料金・営業時間をもとに、温泉地ごとの代表的な日帰り施設を比べました。
- 草津・伊香保・四万・水上の日帰り湯7施設の料金比較
- 泉質の違いから選ぶ「自分に合う温泉地」の見つけ方
- 紅葉から雪見露天へ、季節ごとの服装と回り方
- 車・電車それぞれの混雑回避のコツ
- 日帰り温泉で役立つ持ち物
日帰り温泉を群馬で選ぶなら泉質と料金の比較から
群馬の主要温泉地は、泉質がはっきり分かれているのが特徴です。強い酸性で殺菌力が高いとされる草津、鉄分を含む茶褐色の「黄金の湯」で知られる伊香保、胃腸に良いとされ飲泉文化も残る四万、清らかな単純温泉が多い水上――同じ県内でも、入った後の肌の感触がまるで違います。
各温泉地の浴場で確認しておきたいのが、泉質に応じた効能・適応症の掲示です。たとえば草津の酸性泉は神経痛や慢性皮膚病、伊香保は冷え性や疲労回復などが一般的な適応症として挙げられています。ただし効き方には個人差があり、持病のある方や妊娠中の方は事前に医師へ相談しておくと安心です。
| 温泉地 | 施設名 | 大人料金 | 営業時間の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 草津 | 西の河原露天風呂 | 800円 | 7:00〜20:00(12〜3月は9:00〜) | 約500㎡の大露天 |
| 草津 | 大滝乃湯 | 1,200円 | 9:00〜21:00 | 温度の違う湯の合わせ湯 |
| 伊香保 | 石段の湯 | 800円 | 10:00〜20:00 | 石段街の共同浴場 |
| 伊香保 | 伊香保露天風呂 | 600円 | 10:00〜18:00 | 源泉そばの黄金の湯 |
| 四万 | 四万清流の湯 | 600円(2時間) | 施設により異なる | 町営の日帰り施設 |
| 四万 | 御夢想の湯 | 無料 | 施設により異なる | 小さな共同浴場 |
| 水上 | 宝川温泉 汪泉閣 | 1,500円 | 10:00〜16:30 | 渓流沿いの大露天 |
表から分かるとおり、1,000円以下で入れる施設が7施設中5施設。一方で草津の大滝乃湯と宝川温泉は1,000円を超えますが、そのぶん湯船の数や広さで満足度が高い施設です。営業時間や定休日は季節で変わることもあるため、出発前に各施設の公式情報を確認しておきましょう。
草津温泉の日帰り湯(西の河原露天風呂・大滝乃湯・共同浴場)
西の河原露天風呂|湯畑から歩いて行ける大露天
湯畑から西の河原公園を抜けた先にある西の河原露天風呂は、男女合わせて約500㎡という広さが自慢の露天風呂です。入浴料は大人800円、3歳〜小学生400円で、定休日はありません(6月頃にメンテナンス休業あり)。12月〜3月は開場が9時からになるため、冬の早朝に訪れる場合は注意が必要です。
洗い場がなく石鹸も使えないため、体を洗いたい方はほかの施設と組み合わせるのが定番の回り方です。紅葉の時期は湯船の周りの木々が色づき、11月上旬までは露天から見上げる山肌が赤や黄に染まって見えます。
大滝乃湯|熱さの違う湯をはしごする「合わせ湯」
大滝乃湯の名物は、温度の異なる湯船を順番に入っていく「合わせ湯」です。料金は大人1,200円、子ども(3歳〜小学生)600円で、営業は9時〜21時(最終入館20時)。洗い場があるため、西の河原で景色を楽しんだあとに大滝乃湯で体を洗う、という組み合わせがよく選ばれています。
無料の共同浴場は「地元のルール」を守って
白旗の湯をはじめ、無料で入れる共同浴場が街のあちこちにあるのも草津らしさでしょう。ただし地元の方が管理する浴場のため、洗い場やシャンプーはなく、掃除時間には入れないこともあります。かけ湯をしてから静かに入り、長湯をしないのが最低限のマナーです。草津の湯は熱めで酸性も強いため、肌の弱い方は短時間の入浴にとどめると安心でしょう。
伊香保・四万・水上の日帰り湯(石段の湯・伊香保露天風呂・四万清流の湯・宝川温泉)
伊香保 石段の湯|365段の石段街の途中で黄金の湯
石段の湯は、石段街の中ほどにある共同浴場です。入浴料は大人800円、小学生400円、未就学児は無料。営業は10時〜20時(最終受付19時30分)で、第2・第4火曜日が休みです(祝日の場合は翌日)。茶褐色の黄金の湯に浸かったあと、石段を上って伊香保神社へ向かう流れが王道の散策コースになっています。
伊香保露天風呂|源泉のそばで湯の花に包まれる
石段街の上から歩いて15分ほどの山あいにある伊香保露天風呂は、大人600円・小学生以下300円と手頃な料金設定です。営業は10時〜18時(最終入場17時30分)、第1・第3木曜日が定休日。途中にある河鹿橋は11月上旬〜中旬に紅葉が見頃を迎え、夜のライトアップも行われることで知られています。
四万温泉|「四万の病を治す」と言われる湯
四万温泉には17か所以上の日帰り入浴先があり、町営の四万清流の湯は2時間600円で入れます。無料の共同浴場「御夢想の湯」は小さな湯船ひとつだけの素朴な浴場ですが、地元の方と同じ湯に浸かれる貴重な場所です。四万川沿いの奥四万湖は、晴れた日に「四万ブルー」と呼ばれる青い湖面が見られることでも話題になっています。
宝川温泉 汪泉閣|渓流沿いに並ぶ大露天風呂
水上温泉郷のさらに奥、宝川沿いに大きな露天風呂が点在する汪泉閣は、日帰り入浴が大人1,500円で、4時間まで利用可能です。営業は10時〜16時30分(最終受付16時)と早めに終わるため、午前中の到着を目安にすると余裕があります。混浴の露天では湯あみ着の着用がルールになっているので、初めての方でも入りやすくなりました。
紅葉から雪見露天へ 季節で変わる服装と回り方

群馬の温泉地は標高差が大きく、同じ日でも気温がまったく違います。草津は標高約1,200mにあり、10月下旬には朝の気温が5℃前後まで下がる日もあります。季節ごとの目安をまとめました。
| 時期 | 見どころ | 服装の目安 |
|---|---|---|
| 10月中旬〜11月上旬 | 草津・四万の紅葉 | 薄手のダウンかフリース |
| 11月上旬〜中旬 | 伊香保・河鹿橋の紅葉 | ジャケット+ストール |
| 12月〜3月 | 草津・水上の雪見露天 | 防寒着・滑りにくい靴 |
湯上がりに冷たい風に当たると湯冷めしやすいため、首元を覆えるストールやネックウォーマーがあると安心です。冬の草津や水上は路面が凍結することも多く、温泉街の坂道ではスニーカーより靴底の溝が深いブーツが歩きやすいと感じる方が多いようです。
車・電車で変わる日帰り温泉の混雑回避のコツ

車で行くなら「渋滞する区間」を先に知る
紅葉シーズンの週末、草津方面は国道292号や草津へ向かう道で渋滞が起きやすくなります。朝8時前に温泉街へ着くか、入浴を済ませて15時前に帰路につくと、渋滞のピークを避けやすくなります。伊香保は石段街周辺の駐車場が限られるため、少し離れた駐車場に停めて歩く前提で計画を立てるとスムーズです。
電車とバスなら乗り継ぎ時間に余裕を
草津はJR長野原草津口駅から路線バスで約25分、伊香保はJR渋川駅からバスで約25分、四万はJR中之条駅からバスで約40分が目安です。いずれもバスの本数が1時間に1〜2本程度の時間帯があるため、帰りのバスの時刻を先に確認しておくと「湯上がりに慌てて走る」事態を防げます。
家族・カップル・一人旅で選ぶ施設を変える
小さな子ども連れなら、洗い場と休憩所がある大滝乃湯や四万清流の湯が過ごしやすいでしょう。カップルには景色の良い西の河原露天風呂や伊香保露天風呂が人気です。一人旅なら、無料の共同浴場をいくつか巡って地元の空気を味わう楽しみ方も向いています。
日帰り温泉の持ち物リスト

群馬の共同浴場や露天風呂は、タオルやシャンプーが置かれていない施設が多めです。現地で揃えると割高になるため、出発前に次のものを準備しておきましょう。
乾きやすいマイクロファイバータオル
1日に2湯以上はしごするなら、マイクロファイバータオルが重宝します。薄手でもよく水を吸い、移動中の車内でも乾きやすいのが利点です。
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1,639円 (税込)
濡れ物を分けられる防水温泉バッグ
使い終わったタオルや着替えを入れる防水温泉バッグがあると、車のシートやリュックが濡れずに済みます。
トラベル用シャンプーセット
洗い場のある施設でもシャンプーが備え付けでない場合があります。小分けのトラベル用シャンプーセットを持っておけば、どの施設でも困りません。
トラベル容器 旅行用 洗面所 シャンプーボトル ソープボトル シャンプー 旅行 旅行用品 旅行用圧縮袋 旅行用シャンプーセット 旅行用ドライヤー 3本セット 4本セット 携帯用 大容量 浴
2,100円 (税込)
湯冷めを防ぐネックウォーマー
標高の高い草津や冬の水上では、湯上がりの体が急に冷えがちです。ネックウォーマーを1つ入れておくと、帰りの道中まで温かさが続きます。
- 小銭(券売機・コインロッカー用)
- 着替え一式
- 飲み物(入浴前後の水分補給用)
- 保湿クリーム(草津の酸性泉のあとは特に乾燥しやすいため)
群馬の日帰り温泉 よくある質問
Q. 群馬で安く入れる日帰り温泉はありますか?
A. 伊香保露天風呂(大人600円)や四万清流の湯(2時間600円)が手頃です。草津や四万には無料の共同浴場もありますが、地元の方が管理しているため、マナーを守って利用しましょう。
Q. 草津温泉で洗い場がある日帰り施設はどこですか?
A. 洗い場が備わっているのは大滝乃湯です。西の河原露天風呂は洗い場がなく石鹸も使えないため、両方を組み合わせて回る方が多いと言われています。
Q. 冬でも日帰り温泉は営業していますか?
A. 多くの施設が通年営業ですが、西の河原露天風呂は12月〜3月の開場が9時からになるなど、冬季は営業時間が変わる施設もあるので注意しましょう。
Q. 宝川温泉は混浴ですか?
A. 混浴の大露天がありますが、湯あみ着の着用がルールとなっています。女性専用の露天風呂もあるので、気になる方はそちらを選ぶと安心でしょう。
Q. 電車だけで行ける群馬の日帰り温泉はどこですか?
A. 草津(長野原草津口駅からバス約25分)、伊香保(渋川駅からバス約25分)、四万(中之条駅からバス約40分)は、電車と路線バスの組み合わせで訪れやすい温泉地です。
Q. 1日で2か所の温泉地を回れますか?
A. 車なら伊香保と四万、または草津と四万の組み合わせが現実的です。移動に1時間前後かかるため、1か所目を午前中に済ませておくと余裕を持って回れます。
次の週末は群馬の名湯めぐりへ出かけよう
群馬の日帰り温泉は、600円の公営施設から1,500円の大露天まで、予算と好みに合わせて選べる幅の広さが魅力です。強い酸性の湯を体験するなら草津、黄金の湯で温まるなら伊香保、静かな山あいで過ごすなら四万、渓流の大露天なら宝川温泉が候補になるでしょう。
紅葉が終わる11月下旬からは、雪見露天の季節が始まります。行きたい施設の営業時間と帰りの交通を確認し、タオルとネックウォーマーをバッグに入れて、次の週末の予定を立ててみてください。日帰りでは物足りないと感じたら、同じ温泉地の1泊2食付き宿泊プランや露天風呂付き客室を選び、夜の湯と朝風呂まで味わうのもおすすめです。